BO3向けメガゲンゴチルロック~Bo3CUP Best16~

 どうもカントナですД(Д・X・)ノ

今回は、久々のオフでベスト16に入れた&世界大会に行く人に少しでも参考になればと思って書きました。

 

・構築経緯

僕はこのルールを全くと言っていいほどやっていなくTwitterでたまに流れてくる情報でしか環境を知ることができなかったため、環境を読んだサイクル構築を使うのではなく明確な勝ち筋をいくつか持ったサイクル構築を使う方がいいと考えました。

まず、構築の軸となるメガ枠で上の条件を満たせそうなポケモンとしてゲンガーに目をつけました。理由は、BO3ルールでは火力や一発芸でゴリ押す諸刃の構築よりもいろいろな構築に対応できるようにしたサイクル構築の方が安定感がありよく使われるため、サイクルを封じることができる影踏みが刺さると考えたからです。しかし、影踏みだけならゴチルゼルでもよかったのですが、ゲンガーには滅びの歌という明確な勝ち筋があるため今回考えている構築に適していると思い、このポケモンを軸にしました。

影踏みは相手を交代できなくさせるため威嚇との相性がいいです。威嚇は1匹でもいいのですが、威嚇のポケモンが場にいる状態で相手を倒して後ろから出てくるポケモンにも威嚇を入れられるようにした方がより有利に進めやすいため、2匹入れた方がいいと考えました。その威嚇枠として、水以外に対して縦の相性補完のいい霊獣ランドロス+ガオガエンが一番適していると考えました。(単純に威嚇で強い2匹というのもありますが) 

次にカプ枠ですが、これはカプ・コケコ一択でした。一番の理由は、BO3では拘りスカーフを持っているポケモンが少なく大体上からボルトチェンジを撃てるからです。威嚇を入れたい時に、ただ交代で出すのとボルトチェンジから出すのではその後のサイクル戦にて大きく差が出てきます。他の理由としては、上3匹で面倒なメガリザードンYや水タイプに一貫する電気技を高火力で使えるポケモンが欲しかったからです。

上4匹でいろいろな構築にある程度対応できるサイクルの並びが出来上がっていたので残り2匹には単純なサイクルでは勝ちにくい相手に対応できるポケモンが欲しいと考えました。

影踏み+威嚇はサイクル戦を有利に進められる他に起点作りができるため強力な積み技を持ったポケモンを入れることで新たな勝ち筋を作ることができると考えました。そのようなポケモンの候補としてカビゴンジャラランガがいましたが、カビゴンの方が全抜き性能が高くトリックルームにも対応できるためカビゴンを選びました。

カビゴンを入れたことによってトリックルームを入れた方がより勝ち筋を作れると考えました。ゲンガーにトリックルームを入れるのもありでしたが、ゲンガー自体はSがとても高くそこまでトリックルームと相性のいいポケモンではないため、他のトリックルーム要員を入れた方がカビゴンルートを決めやすいと思いました。トリックルーム要員としては、クレセリアポリゴン2といった耐久が高くトリックルームをほぼほぼ使うことができるポケモンがいましたが、それよりもゲンガーを選出しなくても影踏み+威嚇の組み合わせを作り出せ、さらに滅びの歌ルートをより決めやすくできるゴチルゼルの方が構築に適していると考えて採用しました。

 

・構築内容

※オフで初めて使ったため改善点がいくつかあったので、ここでは改善後のものを書いていきます。()はオフで使用した個体

 

f:id:augurosucantona:20180813165825p:plain

メガゲンガー

ヘドロ爆弾 凍える風 滅びの歌  守る

穏やか H252B28C20D204S4

167-×-84-153-133-131→167-×-104-193-155-151

呪われボディ/影踏み ゲンガナイト

調整先

HB:A197メガメタグロスの地団駄確定耐え

HD:エレキフィールド下C147カプ・コケコの10万ボルトZ確定耐え

S:最速85族+1

耐久型のメガゲンガー。ここまで耐久に厚く振った理由は、特性の影踏みを活かすための耐久が必要だったのとCに振らなくても確定数が変わる相手があまりいないと考えたからです。実際、普通のゲンガーなら余裕で倒れているような場面でも耐え続け有利にサイクルを回すことができ、とても強かったです。

カプ系やルンパッパに抜群を取れるヘドロ爆弾、S操作ができてランドロスボーマンダに4倍弱点をつける凍える風は抜くことができずシャドーボールを抜きましたが、シャドーボールが無くて困る場面も少々ありましたが立ち回り次第でどうにかでき、影踏み+威嚇による有利なサイクル戦を活かして数の有利を取り滅びの歌で確実に勝ちにいけたり、ゴーストやボルトチェンジやとんぼ返りを持っていなさそうな構築に影踏みと威嚇を回して滅びの歌だけで勝てたりするので滅びの歌でいいと思いました。

 

f:id:augurosucantona:20180813171459p:plain


霊獣ランドロス

地震 岩雪崩 剣の舞(はたき落とす) 守る

意地っ張り(陽気)

H228A4B12D84S180(A180S4)

193-182-112-×-111-134(188-123)

威嚇 地面Z

調整先

H:4倍弱点を1発出来るだけ耐えられるように4n+1、定数ダメージを受けることはほとんどないと思ったため4n-1にはしませんでした。

HB:A-1A183メガメタグロスの冷凍パンチ確定耐え

HD:C194サンダーのめざ氷確定耐え

S:S-1最速130族+1

耐久型のランドロス。基本的に受けだしすることが多くなると考えて耐久に厚く振りました。最初は割とAに割いていましたがあまり意味がなく、むしろ凍える風を使った後に最速130族を抜けないのは弱いのでこのような努力値配分がいいと思いました。実際オフでカプ・コケコを抜けず負けたので最低限134はいると思います。

割と交代するポケモンであるためあまり剣の舞と相性がいいと思っていなかったのですが、影踏み+威嚇で積む余裕があるので特に入れたい技がなかったから入れていたはたき落とすを剣の舞にした方がいいと思いました。

 

f:id:augurosucantona:20180813171520p:plain


カプ・コケコ

ボルトチェンジ マジカルシャイン めざ氷 守る

臆病 H4C252S252

146-×-105-147-95-200

エレキメイカー 珠

調整先

特になし

アタッカー型のカプ・コケコ。威嚇を回すためのボルトチェンジ、対ジャラランガ用のマジカルシャイン、対ランドロスボーマンダ用のめざ氷、滅びのターン稼ぎや地震を撃つための守る、どれも切ることができなかったので10万ボルトを切りました。10万ボルトが無くて困ることはあまり無く、この4つの技で良かったと思うことがほとんどだったので技構成はこれでいいと思います。

10万ボルトを入れるために持ち物を眼鏡にするか迷いましたが、めざ氷で拘ることや守れないことのデメリットの方が大きいと考えて珠にしました。

 

f:id:augurosucantona:20180813171614p:plain


ガオガエン

フレアドライブ とんぼ返り 猫騙し 守る

意地っ張り H236A116B4D148S4

200-165-111-×-129-81

威嚇 フィラ

調整先(エモルガムのライジングさんのやつ)

H:4n

A:11n

HD:C147カプ・コケコのエレキフィールド下10万ボルトZ確定耐え、C200カプ・テテフムーンフォース確定2耐え

耐久型のガオガエン。調整が綺麗すぎてこれしか使ったことがないです。ミラー意識でSをあげた方がいいのかもしれませんが、僕自身が環境のガオガエンのSを知らなかったのと後攻とんぼ返りをした方がアドが取れるのでこの調整でいいと思いました。

鋼や草への打点であり火力のあるフレアドライブ、威嚇を回すためのとんぼ返り、味方の行動保障を作るための猫騙しは外せなく、滅びの歌や地震を考えると守るも必要だったためはたき落とすを切りました。はたき落とすは、あれば交代読みで使えたりして強いが、無くて困るということはあまりないため他の技を入れたい時に切る技はこれだと思います。

 

f:id:augurosucantona:20180813171733p:plain


ゴチルゼル

サイコキネシス トリックルーム 手助け 守る

生意気 H236B116D156 s0~3

175-×-130-115-165-63

影踏み ウイ

調整先

H:16n-1

HD:C156ルンパッパの雨下ハイドロポンプZを15/16で耐え

耐久型の最遅ゴチルゼル。全然使ったことがなく調整がわからなかったので、構築で重い雨を対策できるように調整しました。

技の残り一枠には手助けを入れました。これによってゲンガーと合わせてカプ・テテフカプ・レヒレを、カプ・コケコと合わせてメガリザードンYや霊獣ランドロスを一撃で倒せるようになり、さらにランドロスと合わせてZで無理矢理一匹持っていけるようにして数の有利を取りやすくなります。

 

f:id:augurosucantona:20180813171851p:plain


カビゴン

八つ当たり 10万馬力 腹太鼓 守る

慎重(生意気) H148A100B220D36S4(A108D28S0 s0~1)

254-143-113-×-148-51(144-147-31)

食いしん坊 イア

調整先

H:16n-2

A:同じ耐え調整のカビゴンを+5八つ当たりで確定1発

HB:A134オニシズクモアクアブレイクZ確定耐え

耐久型のカビゴン。Aを最低限倒したいところまで振って、できるだけ耐久に振って腹太鼓を使えるような型にしました。Sはそこまで下げる必要がなく、むしろ凍える風込みで無振り50族以下を抜けるようになるようにした方が立ち回りの幅が広がると感じました。

リサイクルも入れたかったのですが、技2種類、腹太鼓、守るを入れたかったので抜きました。守るは、耐久が高く集中で倒しにかかってくることがよくあるためそこを読んで使うとアドが取れたり、滅びで詰める時に使えたりするので必要だと思います。地面技の枠は、全体技である地震でもいいのですが、巻き込めるポケモンランドロスしかいなく撃ちづらいと考えたため10万馬力にしました。

 

・選出と立ち回り

どの勝ち筋で勝ちにいくかで選出を変えていきます。(出す順番はそれぞれ回しやすい出し方があると思うので、選出すべきポケモンを書いていきます)

1.サイクル軸

基本はゲンガー、ランドロス、カプ・コケコ、ガオガエンを選出します。有利サイクルでダメージを稼いで数の有利を取って、ゲンガーを残したまま3vs2、4vs2の状況に持っていけるなら滅びの歌で、ゲンガーがやられてしまいそうならゲンガーを失うまでに得た有利を最後まで活かせるように考えながら立ち回ります。

ゴチルゼルカビゴンの方が刺さっていてかつサイクルをしたい時は基本カプ・コケコかガオガエンを変えます。(もちろんゲンガーやランドロスがよっぽど刺さっていなければそちらを変えますが)  

ゴチルゼルを出した場合は、追い風に対応できるトリックルームが使えたり、手助けによって早い段階で数の有利を作りやすくなったりできます。また、ゴチルゼルを出すことでゲンガーにかかる負担が減ります。

カビゴンを出した場合は、かなり耐久があるため水技を無理矢理受けたりすることができます。が、カビゴンを使う場合は腹太鼓ルートを狙った方が強いのでサイクル重視の時はほとんど選出しません。

 

2.滅びの歌軸

ゲンガー、ゴチルゼルランドロス+カプ・コケコorガオガエンを選出します。威嚇と影踏みを回して滅びの歌を決めにいく単純な勝ちパターンです。ですが、ゴーストタイプやとんぼ返り、ボルトチェンジ持ちがいると決めづらいため、そこまでこのパターンを使うことはないと思います。このパターンを使う主な相手は、クレセリアテッカグヤのような高耐久で居座ってじわじわ削ってくるタイプの構築です。耐久の高いポケモンが多い構築は火力がそこまで出ないため滅びの歌を決めやすいです。

この選出の強いところは、相手が滅びの歌を対策したような選出をしてきた際に、サイクル軸の立ち回りに切り替えることができるところです。サイクル軸での立ち回りは上に書いた通りです。

 

3.腹太鼓軸

ランドロスガオガエンカビゴン+ゲンガーorゴチルゼルを選出します。ランドロスガオガエンよりもカプ・コケコの方がよっぽど刺さっていれば出しますが、基本はこの選出になると思います。ゲンガーとゴチルゼルは凍える風とトリックルームどちらを使った方がカビゴンを通しやすいかを見極めてどちらかを選出していきます。凍える風を使った方がいいのはトリックルーム下で厄介なモロバレルトリトドン、ピッピなどがいた時に使います。それ以外はトリックルームを通した方が強いと思います。トリックルームが刺さっている構築や瞑想のような耐久をあげる積み技を使ってくる構築にはこの選出が割と刺さります。

 

基本的に、Z枠のランドロス+影踏みどちらかは選出し、残り2枠をどの立ち回りをしたいかで変えていく感じになります。ランドロスを出さないのは雨と霰くらいです。(もちろん出すこともあります)

 

立ち回りを気をつけなければいけない相手

1.メガメタグロス

普通のゲンガーならシャドーボールで問題なく倒せると思うのですがこの構築のゲンガーにはないので、ランドロスのZで倒すかカプ・コケコやガオガエンが2発で倒す、カビゴンが腹太鼓をして倒すしかないです。冷凍パンチがないと分かればランドロスと対面させて倒せるのですが、ある場合は凍える風かトリックルームでS操作をあらかじめしてからランドロスと対面させることを意識して立ち回る必要があります。レヒレグロスのような構築の場合は火力がそこまで出てくるわけではないのでカビゴンで詰めにいくこともできます。

 

2.メガリザードンY

倒す手段がカプ・コケコかランドロスしかないないのですが、ランドロスは上を取られてしまうのでできるだけカプ・コケコで上から倒すようにしましょう。理想的な動きとしては、影踏み+ガオガエンリザードンと対面させてガオガエンのとんぼ返りでカプ・コケコに交代してフィールドを取った状態でカプ・コケコとリザードンを対面させることです。

 

3.霊獣ランドロス

地面技を半減、無効できるポケモンが1匹なのに対して抜群のポケモンが3体もいるため地震が一貫しやすく、タイプ一致でランドロスに弱点をつけるポケモンもいないため立ち回りを間違えるとランドロス一匹に崩されてしまいます。最近のランドロスはあまりとんぼ返りを採用していないと思うので、そこを活かして影踏み+威嚇でAをどんどん下げてゲンガーの凍える風やカプ・コケコのめざ氷で倒していきましょう。ゴチルゼルを選出したなら手助け+めざ氷で無理矢理落としにいくのもありです。相手がランドロスを出してくるタイミングを読んでこちらのランドロスを後ろに下げていくことで相手は地面技を撃ちにくくなるので、それを意識して立ち回っていくことが重要です。

 

4.雨

水技を半減できるポケモンがいないこの構築において雨はとても厄介です。雨アタッカーがルンパッパとラグラージどちらか一方だけならまだ対応できますが、両方いるとかなり厳しいです。BO3でルンパッパとラグラージ両方を入れている構築は少ないと考えているので対策を切りました。

ただ、雨選出には割とトリックルーム+カビゴンという組み合わせが刺さるためゴチルゼルカビゴンを入れているこちらの構築に対して雨選出してこないことがあると思います。そういった選出にゲンガー+ランドロスやゲンガー+ガオガエンは刺さりやすいためしっかり1勝をもらいましょう。

選出はゲンガー、ゴチルゼルカビゴン+ランドロスorガオガエンでいきます。ラグラージならランドロス、ルンパッパならガオガエンを出します。

ラグラージは威嚇が刺さるがガオガエンでは何もできなく、ラグラージに打点を持っているのがランドロスカビゴンしかいないためランドロスを出して威嚇を入れてZで倒したりカビゴンで積んで倒しにいきます。

ルンパッパには逆にランドロスは刺さらなく、ガオガエン猫騙しで止めてゲンガーのヘドロ爆弾で倒しにいったり、トリックルームを決めやすくした方が勝ちやすいためガオガエンを選出します。ルンパッパはZを大体水Zを持っていると思うのですが、できるだけ早めにZを切らせてゲンガーの体力を残した状態で対面させることを意識すると倒しやすくなると思います。

BO3の雨構築は基本雨降のポケモンが1匹しか入っていないため、影踏みでロックすることで天候を5ターンしか使わせないようにすることができ、雨を切らせてしまえばこっちのペースに持ち込めるため雨が降っているターンはできるだけ技を被弾しないようにしながら受け回し雨が切れてから反撃するということを意識した立ち回りをすることが大切です。

1戦目で雨選出をしてこないと分かったら2戦目はゴチルゼルカビゴンを選出せず、サイクル戦に持ち込むのもありです。

 

・雑感

今年はほとんどポケモンをやっておらず、最後にちょっとやったのが3ヶ月前だったので全敗するんじゃないかと思っていました(^_^;) しかし、構築がいい感じに噛み合ってベスト16までいけてしまいました。メガゲンガーに目をつけられたことが今回の勝因だと思います。また、負けた2人にも調整を変えた後なら勝てたんじゃないかな、と個人的には思っています。

それと、対戦した人が結構ゴチルゼルカビゴン、特にゴチルゼルが選出段階で辛かったという話をしていたので、今割と刺さっているのかもしれません。

 

・最後に

久しぶりのオフ、というかポケモン自体久しぶりだったので知ってる人と対戦できればいいなぁって思っていたところ、じーん、みんてぃあ、レモネードさん、SORIAさん、げべぼさんと知っている人とたくさん対戦できたのでとても楽しかったです。(もちろん、知らない人との対戦も楽しいのですが、やはり知っている人の方が話が盛り上がるので) 

オフはまた気が向いたら行きたいと思います。

 

それと、もし世界大会でこのような構築を使いたいから立ち回りとかもっと詳しく教えて欲しいという方がいれば、DMで言ってくれれば相談に乗ります。

また、調整を手伝って欲しい場合もある程度なら手助けできます。

 

それではみなさん、世界大会頑張ってきてください(^-^)/

 

 

ということで今回はこの辺で

 

 、(・ω・)ノシ