カントナ流レックネクロ

 

 どうもカントナですД(Д・X・)ノ

今回は、先日行われたDEXオフで使用した構築です。オフでは運が悪く戦績は振るわなかったものの、レックウザという全然使われていないポケモンを使った割と強い構築を組むことができたので公開しました。

 

・構築経緯

9月の下旬くらいにJCSで使いたい大まかな構築が出来上がってしまったので、DEXに持っていく誰も使ってないような面白い構築を考えようとして、レックウザなら使われていないけど可能性はありそうだし使ってみたいと思って考え始めました。

レックウザは、ゼルネアスに弱い、火力のある技がない、耐久がないなどというあまりいい印象がないポケモンなので、まずはレックウザの強みを探すところから始めました。そこで、僕があげた強みが「エアロックによって天候を無効化して雨下の水技、晴れ下の炎技の威力を下げ、ルンパッパやフシギバナのような天候でSを上げる前提のポケモンをSを上げさせずに上から倒せる」「神速が使えるので他の火力あるポケモンで倒しきれなかった相手の処理ができたり、耐久調整して半分回復実を発動させにきているポケモンを先に神速を入れることによって発動させずに倒せる」「飛行・ドラゴンなのでカイオーガグラードンに対して受け出ししやすく、特にグラードンにはほぼ一方的に殴り勝てる。また、PTに1匹は入っている草タイプにも同様のことが言える」の3点でした。

この3点を生かしながらレックウザの欠点を補えるポケモンとして最初にソルガレオをあげました。ソルガレオはゼルネアスにとても強く技範囲も広くて削りとして優秀だと考えたからです。しかし、レックウザは技の火力がないので多くの攻撃技をいれないと単体で勝てるポケモンが少なくなってしまうため、ソルガレオは削り役として技範囲を広くしないと役割を果たさないと考え、S操作技を入れるスペースがありませんでした。個人的にこのルールではS操作役を一般ポケモンにしてしまうと選出が窮屈になったりパワーが落ちたりしてしまうためあまり強いと思っておらずS操作技は禁伝枠に入れたいと考えているため、この組み合わせはあまり強い組み合わせとは思えませんでした。実際に使ってみましたが、とてもオフに持っていけるような構築にはなりませんでした。

その後、色々な禁伝と組み合わせていって、日食ネクロズマカイオーガと組むのがいいという結論に至りました。

日食ネクロズマは、ゼルネアスに強く高耐久でトリックルームが使えて、ネクロズマでキツイグラードンガオガエンレックウザが強く、カイオーガにもレックウザを絡めることで強く動くことができるようになるので、お互いに相性のいい組み合わせだと思いました。

カイオーガは、潮吹きでゼルネアスを無理矢理神速圏内に持ち込むことができ、他のポケモンに対しても潮吹きで削りきれなかった分を神速で倒すことができ、グラードンや日本晴れでカイオーガ対策をしてくる構築にエアロックで潮吹きを通すことができます。この組み合わせの場合、レックウザを襷にして追い風を入れていました。

しかし、どちらの構築も完璧と言えるような形にはなかなかなりませんでした。

ネクロズマの方は他にカプ・コケコ、ガオガエンオニシズクモモロバレルという組み合わせで考え始め、アマージョウツロイドなども採用したりしていましたが、やはりスカーフカイオーガがキツかったりトリックルームが切れた後のムーブが弱い、グラードンに対してトリックルームを決めに行くのが難しいなどの欠点がありました。

カイオーガの方は他にカプ・コケコ、カプ・テテフガオガエンナットレイで考えていましたが、やはりゼルネアスがキツく、特に後発から来たゼルネアスに対応するのが困難であり、またトリックルームPTもなかなか辛いという欠点がありました。

この2つの構築をしばらく回し続けていったところ、ネクロズマの方がより多くの構築に対応していけると感じたのでそちらを改良していこうと考えました。

そして出来上がったのが今回使用した構築です。

採用理由などは個別解説の方に書きます。

 

・個別解説

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レックウザ

エアスラッシュ 大地の力 神速 守る

うっかりや H68A8B12C156D108S156

189-171-112-209-111-135

エアロック 珠

調整先

H:10n-1

A:余り

B:補正有A252イベルタルのタイプ強化はたき落とす、補正無A252イベルタルの珠はたき落とす確定耐え

C:11n

D:補正有ルナアーラの眼鏡シャドーレイ確定耐え

S:最速70族+1

エアスラッシュ:草タイプが多く通りがいいため、タイプ一致技として採用。

大地の力:大体のPTに入っていて、ネクロズマでは倒すのが困難なガオガエンを倒すため採用。エアスラッシュが半減される鋼タイプや電気タイプにも弱点をつけるので相性がいい。

神速:この技を抜いてしまったらレックウザを使う意味はないのでは、と言いたくなるくらいの必須技。

守る:耐久がそこまでなく4倍弱点もあるので簡単に倒されることがあり、また体力が少し残った相手を縛る役割も持っているためできるだけ終盤まで生き残らせておきたいポケモンであるため採用。

火力がないことによって周りのポケモンの負担を増やすことのないように単体でも戦えるようにし、かつ神速による削り役としても活躍できるようにした珠レックウザ。いくら技の火力がないとはいえ攻撃・特攻の種族値は150あるので珠を持たせることで欲しい火力は出すことができます。禁伝ポケモンよりも一般ポケモンに強いため、一般ポケモンに圧をかけながら周りが削った禁伝ポケモンを最後削りきるという動きを理想として立ち回るのが強いです。

 

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日食ネクロズマ

メテオドライブ フォトンゲイザー トリックルーム  守る

勇敢 H244A180B4C4D76 s0〜1

203-220-148-134-139-73

プリズムアーマー メンタルハーブ

調整先

H:補正有ルナアーラの眼鏡シャドーレイ耐え調整の時のままなのであまり意味はない

A:11n、メテオドライブでH218ゼルネアスまで確定1発、A-1メテオドライブ+マリルリアクアジェットで無振りゼルネアスを最低乱数以外確定

B:Hに同じく、無補正A252イベルタルのタイプ強化はたき落とすまで耐え(振らなくても耐える)

C:余り

D:余り

S:トリルアタッカーなので最遅、あまり上げる意味もなかった

技は書かなくても分かってもらえると思うので省略。技範囲的に倒すのが困難なポケモンがいるが、それはこのポケモンに他の技を入れるのではなく周りのポケモンで見たほうがバランスが良くなるので入れませんでした。

レックウザでは相手をするのが困難で、対策しないと簡単に負けてしまうゼルネアスに対して一方的に強く、高い耐久にさらに耐久を底上げする特性でトリックルームというS操作を行うことができる、レックウザと相性のいい禁伝ポケモン。タイプ一致技の火力が高く、レックウザの削りと合わせて色々なポケモンを倒すことができます。持ち物をメンタルハーブにしたのは、やはりネクロズマトリックルームをする印象が強いため挑発を受けやすく、トリックルームPTは追い風PTと違って展開できないと上から一方的に殴られて負けてしまうので、確実にトリックルームを展開できるようにしたかったからです。

 

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カプ・コケコ

10万ボルト ボルトチェンジ マジカルシャイン 草結び 

控えめ H4C252S252

146-×-105-161-95-182

エレキメイカー 眼鏡

調整先

特に無し

10万ボルト:タイプ一致で火力があり命中安定なので採用

ボルトチェンジ:トリックルームのスイッチ要素を含んでいる構築なので採用。初手で出して特性によるS確認や後半まで残したいけど削りを入れておきたい時に使えるので必須でした。

マジカルシャイン:ゼルネアスのせいであまり見ないが禁伝はドラゴンタイプが多く存在するので、それらのポケモンへの打点として採用。避雷針ライチュウなどにも有効です。

草結び:グラードンを倒すためだけの技。ですが乱数で耐えられてしまうので先に他のポケモンで削っておいた方が確実に倒せます。

レックウザネクロズマの組み合わせだとイベルタルがとても辛く、一般ポケモンイベルタルを不意打ちを半減しながら上から倒すことができる強いポケモンはカプ・コケコだったので採用しました。このルールではSをそこまで上げる必要がなく、むしろ火力の方が必要だったので控えめにしました。これによって耐久無振りイベルタルならフィールド無し10万ボルトでも倒すことができます。他にもゼルネアスを神速やアクアジェット圏内に入れたり、大体の禁伝ポケモンを確定2発で倒すことができ、このポケモンで倒せなくても後続で簡単に倒せるくらいのダメージを与えていくことができます。

 

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ルンパッパ

ハイドロポンプ 草結び 冷凍ビーム 猫騙

控えめ H4C252S252

156-81-90-156-120-122

すいすい チョッキ

調整先

特に無し。火力も素早さも落とすことのできないポケモンなので耐久には振れませんでした。

ハイドロポンプ:削り技としては命中安定の熱湯の方が安定しますが、このポケモンを選出する構築はカイオーガグラードンが入った構築なので、雨下なら45の威力差が、晴下だと熱湯では火力が全然でないためハイドロポンプを採用しました。

草結び:入れない理由がない技。

冷凍ビーム:水技、草技を半減してくる草タイプやドラゴンタイプに抜群で入る技として採用。他に入れる技もなかったし、ジガルデに対して強くなれたのでこれでよかったと思います。

猫騙し:カイオーガやゼルネアス、グラードンといった動いたら強力なポケモンが多い環境で1ターンそれらのポケモンを止めながら味方の行動保障のとれるこの技を入れない理由はないと思います。

レックウザを使う上で本当は使いたくなかったのですが、どうしてもスカーフカイオーガがキツかったので仕方なく入れました。実際、このポケモンを入れたことによってカイオーガ構築に有利になりやすくなったと思います。ピンルンパ構築に対して初手にカイオーガを出されることは少なくこちらも後発においておく必要があるので受け出しをしやすくするためにチョッキを持たせました。

 

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ガオガエン

フレアドライブ はたき落とす とんぼ返り 猫騙

慎重 H236A4B4D236S28

200-136-111-×-154-84

威嚇 フィラ

H:4n

A:余り

B:余り

D:補正無C252ゼルネアスの+2ムーンフォース確定耐え

S:最遅90族-1

フレアドライブ:炎タイプとして鋼タイプや草タイプに 打点を持っておく必要があるので外せませんでした。

はたき落とす:ルナアーラに対する打点が必要だったのと、半分回復実を持っているポケモンに撃って処理を速くできるので必要な技でした。

とんぼ返り:ガオガエンをちゃんと使ったことがある人ならわかると思いますが、盤面で完全に置物になっていて早く交代したいが普通に交代すると後から出したポケモンに大ダメージが入ってしまう可能性があるという局面があると思います。そういう時にとんぼ返りをすることで安全に後続につなげ盤面有利を作ることができるのでこれも必要な技だと思います。

猫騙し:ルンパッパと同じ。

レックウザネクロズマだと、イベルタルと同じくらいルナアーラが辛いため悪タイプのポケモンが必要だと考えました。その中で猫騙しが使えて威嚇でAを下げることができ、耐久もあってフェアリーが抜群でないガオガエンが圧倒的に汎用性が高いため採用しました。他に鋼タイプに強いポケモンがいないのでガオガエン以外ではダメだと思います。半分回復実型かチョッキ型かで迷いましたが、そこまで火力が欲しかったわけではなく、むしろ回復して生存することで立ち回りの幅が広がるため半分回復実型を採用しました。

 

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マリルリ

アクアブレイク じゃれつく アクアジェット 守る

意地っ張り H244A252D12

206-112-100-×-102-70

力持ち 潮のお香

調整先

特に無し。マリルリを奇数HPで使用するのは嫌だったので偶数調整してある。

アクアブレイク:タイプ一致である水タイプの物理技で最大火力を出せる技なので採用しました。

じゃれつく:他に入れたい技もなかったのでタイプ一致のこの技を採用しました。カミツルギを処理できる馬鹿力でもよかったかもしれません。

アクアジェット:このポケモンを採用した最大の理由となる技なので必須でした。

守る:レックウザ同様、最後まで残ってアクアジェットで削りきる役目があるので入れました。

初めはグラードンに対して後出ししやすいオニシズクモで考えていました。しかし、オニシズクモだとトリックルームを展開できていないと何もできないという欠点があり、水技しかないオニシズクモは交代で受けられてトリックルームのターンを稼がれて負けるということが多々あったため、トリックルームを展開していなくても動けてグラードンガオガエンに強いポケモンはいないか探したところ、このポケモンに行き着きました。マリルリならトリックルームを展開できていなくてもアクアジェットによる削りで役割を持て、地面技は等倍であるもののガオガエンが使う技を猫騙し以外全て半減で受けられるため、ガオガエンを倒すためだけに選出したいという場合にも選出しやすくなったので、マリルリで正解だと思います。また、マリルリならイベルタルにも勝てるようになります。持ち物はアクアジェットで出来るだけ削れるようにタイプ強化アイテムにしました。水のタイプ強化アイテムは多くありますが、潮のお香はマリルリに関する物なので持たせました。

 

・選出と立ち回り

レックウザネクロズマも刺さっていない構築というのが割とあり、無理に両方選出する必要はないです。むしろ、一般ポケモンがこれら2匹を対策してくるポケモンに強くなれるように組んでいるので、そちらを選出した方が有利になることが多いです。

立ち回りは、何度も書いている通り倒しきることよりもいかに削って後続に繋がるかを考えることが大切になってきます。ただ、安全に集中して落とせそうな場面ならもちろん狙っていきます。明らかに読める交代などはしっかり狙っていきましょう。

 

・オフにて

結果としては、個人3-4・チーム5-2で勝利数差で3位とあと一歩及びませんでした。

負けのうち1試合はとぐろを巻くジガルデ構築。まだオニシズクモを採用していたときにぼろ負けした構築で、マリルリならタイプ一致で抜群をつけるので選出してみましたがとぐろを巻くでBを上げられると全然ダメージが入らずジガルデを倒せなくて負けました。1戦目がそれで萎えていたらまさかの2戦目も5体同じのジガルデ構築で頭を抱えました。この試合では前の試合での反省を活かしてマリルリではなくルンパッパの冷凍ビームで倒しにいくことにしました。これがよかったのか、ほとんど読み勝って今度は勝つことができました。

負けの2試合目は追い風のオーガルナアーラ。この構築は型が読みづらくある程度割り切って立ち回らないと中途半端になって結局負けてしまうので、眼鏡カイオーガ以外ならほぼ勝ちという立ち回りをしたところ相手のカイオーガは眼鏡を持っていて負けました。これは仕方のない負けだと思います。

3試合目は、クロバット入りのゼルネオーガ。挑発でトリックルームを止めに来たのでメンタルハーブでそれを返してこちらが優位に進めていき、相手もサイクルでトリックルームを凌いできたものの、盤面としてはこちらが有利でした。しかし、ガオガエンカミツルギの聖なる剣急所で突破され、そのターン耐えてカミツルギを倒して後ろのカイオーガを出させてルンパッパで上から殴るというプランが崩れ、そのままカミツルギとゼルネアスを倒せなくなって負け。それしか相手の勝ち筋はないっていう急所で負けたので萎えました。

4試合目は、1ターン目に1匹落としその後雨下でルンパッパとカプ・コケコで上から殴るという形を作って有利に進めていましたが、ルンパッパが相手のカプ・コケコにハイドロポンプを外してカプ・コケコを倒せず、その後ネクロズマのサイドチェンジからの相手のカプ・コケコのエレキネットでSを下げられ、カイオーガの潮吹きの一環を作られて負け。これもカプ・コケコを倒せていれば絶対に勝ちだったので萎えました。

3試合目か4試合目のどちらかで勝てていれば予選を抜けることができていたので非常に萎えました。

 

・雑感

レックウザは画竜点睛を取られて弱いという印象を持っている方が多いと思います。実際、単体で見たら弱いです。しかし、日食ネクロズマと組み合わせることで本当の強さを発揮します。僕は、少なくともカイオーガよりもネクロズマと組み合わせるのに適しているポケモンだと思っています。もう一つこの構築を使っていて強いと感じたのが、控えめ眼鏡カプ・コケコでした。カプ・コケコはチョッキや襷、スカーフが多いイメージがありますが、どれも火力がなく特定のポケモンにしか強くないイメージがあります。しかし、このカプ・コケコは火力があり、フィールド下なら大体のポケモンを7割くらい削ることができます。あまりSが高くないこの環境でこの素早さからこれだけの火力を出せれば十分強いと思います。

 

・最後に

 この構築も弱くはないですが他にもっと強い構築があるため、オフか何かないともう使わないと思います。なので、誰か僕の代わりにレックウザをもっと強くしてみてください!

 

 

ということで今回はこの辺で

 

 、(・ω・)ノシ