(VGC17)cherry Mudsdale 〜巡るバンバドロの物語〜(再投稿)

どうもカントナですД(Д・X・)ノ

今回は、自分がこのルールで長い間使っていた格闘Zバンバドロ構築の結論に近い形のものができ好成績を収めることができたので、エモルガムに投稿しました。

以前エモルガムの方に寄稿した記事ですが、エモルガムの方からなくなってしまったのでこちらに再投稿しました

 

【実績】

オンライン

・JCS

C日程:15-1 1690 20位

D日程:14-1 1688 28位

E日程:死亡(笑)

オフライン

・DEXオフ:個人5-1 チーム4-2 ベスト8

 

【構築経緯】

詳しいのが見たい方は僕個人で書いているブログのほうに書いてあるのでそちらを見てください。こちらには簡単に書いておきます。

この記事のタイトルにもなっている「バンバドロ」というポケモンに焦点を当てたのはポリ2ギガイアスの組み合わせが流行りだしていた2月の中旬くらいからでした。バンバドロはチョッキや半分回復が多いですが、種族値を見たときにそこまで火力がなかったのでトリックルームアタッカーにするためには火力upアイテムの方がいいと思いました。その中でポリゴン2カビゴンへの明確な打点となりテッカグヤにも通しやすい格闘Zが一番いいと思って持たせました。

もう一つ、この構築の強みであり核となっているのが、カミツルギ+ウツロイドの組み合わせです。もともとはウツロイド+テッカグヤという組み合わせが相性補完がよく強そうであると思って考えていましたが、他のポケモンとの噛み合わせ悪くなかなかいい構築ができませんでした。そこで同じ鋼タイプで火力重視のカミツルギの方が構築に組み込む上で入れやすいと思いテッカグヤカミツルギに変えてみたところ、他のポケモンと噛み合わせやすくなりうまく組み込むことができました。

これら3匹のポケモンを軸に補完枠として他3匹を選びました。

他のポケモンの選んだ理由は個別解説を見てもらえればわかると思いますのでここではあまり詳しく書きません。

カプ・コケコ:対カミツルギテッカグヤ、天候ギミック用

カプ・レヒレ:対炎、フィールド用 トリルアタッカー

ポリゴン2:トリックルーム要員、対トリックルーム

 

【個別解説】

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カプ・コケコ

性格:臆病
実数値:146-*-105-147-95-200
努力値:4-*-0-252-0-252
特性:エレキメイカ
持ち物:気合の襷
技構成:10万ボルト マジカルシャイン めざめるパワー(炎) 守る→挑発 
普通のCS襷コケコ。

この枠に求めていた役割は、構築全体の課題となっているカミツルギを上から処理することであったので別記事に書いた通りファイアローを使っていた時期もありましたが、スイッチトリルの構築においてファイアローは、昔なら疾風の翼で上を取ることができて強かったのですが今はそれができなくなり耐久もないのに火力もイマイチと単体性能が低くファイアローを選出した時かなりシビアな立ち回りをしないといけない状態になってしまったため、最終的にカプ・コケコを採用しました。

しかし、普通のカプ・コケコはZや眼鏡でないとカミツルギを一発で倒すのは難しく、フィールドが取られてしまうとそれでも倒せなくなってしまうので、より確実に倒すためにめざ炎を採用しています。今でこそめざ炎はそこそこ有名になってしまいましたが、JCS以前は基本的に読まれず突っ張ってきてくれることが多かったのでかなり楽に倒すことができました。もし読まれていてもスカーフでない限りカプ・コケコが上を取ることができるのでカミツルギの前にカプ・コケコを出す立ち回りをしていけばカミツルギ一匹にPT崩壊させられることはないです。

襷を持たせているのは、スカーフカミツルギリーフブレード急所や手助けを合わせて倒されるのを防いだり、構築に天候を変えるポケモンがいないため雨や晴れが重く、天候アタッカーに蹂躙されかねないので、それを防げるように襷で耐えてその返しに倒せるようにするためです。

技の最後の一枠ですが、JCS中は守るで使っていました。しかし、E日程で勝ち切れなかった理由が、壁キュウコンや壁コケコの積み構築に多く当たったからでした。そこで、この構築を使っていた別の人から「挑発が欲しい」と言われ、確かにと思い、のちに守るを切って挑発にしました。

PTの補完としていれたポケモンではありましたが、かなり選出してました。Sが高いので先発においても後発においても仕事をしてくれるので使いやすく強かったです。

 

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カミツルギ

性格:陽気
実数値:134-222-151-*-63-177
努力値:0-164-0-*-92-252
特性:ビーズトブースト
持ち物:草Z
技構成リーフブレード スマートホーン 聖なる剣 守る
D:控えめC252フワライドのシャドーボール耐え

1枚目のZ枠。Z枠はこちらを使うことの方が多いです。(同時選出をすることもありますが)

このルールにおいてほぼ最初からずっと使い続けているポケモンなのでかなり信用しています。火力が十分すぎるほどありSも高く、技も草技、鋼技に加え格闘技があることでこのルールで使われている多くのポケモンにかなりのダメージを与えることができるポケモンなので採用しない理由がありませんでした。

Dに振っているのはテテフライド構築に対して初手に出しやすくするためです。初手でこちらがウツロイド+ポリゴン2を出せばトリックルームをしてしまえば有利になるのでその初手を読んで別の初手を出されることが多いです。その先発に対してカミツルギは割と刺さりやすくこちらとしてはカミツルギを安定して初手に出したいので、もしテテフライドの初手で来られても対応できるようにしておけば、対テテフライド構築に対する勝率が上がります。実際JCSでもテテフライドには一回も負けていません(多分w)

持ち物は、それまでの構築では他のポケモンにZを持たせていてすでにZが2枚いるということが多く、仕方がないのでスカーフや襷を持たせて使っていました。しかし、この6匹になってバンバドロ以外にZを持つポケモンがいなくなり、Zを持たせることができるようになったので持たせました。なぜカミツルギをZにしたかったかというと、上から制圧していく立ち回りをする上で、タイプ相性的には突破しにくいポケモンや耐久が高くなかなか1発では落とせないようなポケモンカミツルギならZを使うことで倒すことができるようになるからです。草Zであるのは、バンバドロが格闘Zを持っているからというのが一番の理由ですが、構築全体でカミツルギの次に重い地面Zガブリアスを上から倒したかったからです。ガブリアスを草Zで倒すことでウツロイドを生かしやすくなり、それによって相手の炎タイプに圧力をかけることでカミツルギも動きやすくなるため、ウツロイドと草Zカミツルギはかなり相性がいいと思いました。

 

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ウツロイド

性格:臆病
実数値:185-*-67-179-151-170
努力値:4-*-0-252-0-252
特性:ビーストブースト
持ち物:命の珠
技構成:パワージェム ヘドロ爆弾 10万ボルト 守る
普通のCS型。

カミツルギの苦手な炎タイプを倒す枠。

役割的にはガブリアスでもいいような気もしますが、ガブリアスだとZを使わないと確実に倒せなかったりタイプ一致でまともに打てる技がなく(地震は味方を巻き込むため)火力が出ないので制圧力に欠け押し負けていってしまうことが考えられるので、そんなガブリアスよりもカプ系にも強いウツロイドを採用しました。

珠を持たせているのはより確実にウインディカプ・テテフを落としに行くためです。(チョッキウインディ以外はほぼ落ちます)また、エレキフィールド下の10万ボルトでH振りテッカグヤを95.5%~113.2%で倒すことができます。襷だとどれも火力が若干足りず落とせないことが多いので珠や最低でも帯をもたせた方がウツロイドは強いと思っています。

めざ氷ではなく10万ボルトを採用しているのは、処理を遅らせると後々面倒なテッカグヤを早めに処理しておきたかったからです。めざ氷が欲しいという盤面もありましたが、そこは割り切って使っていました。実際テッカグヤウツロイドから倒されることはないと踏んで突っ張ってくれることが多かったので刺さっていたとは思います。

特防がかなりあるので抜群でなければ等倍の特殊技に対しても受けだししていました。(コケコには受けだししても2耐えできないのでしませんが)

ただ、弱点は少ないですがその弱点のタイプはアローラダブルにおいてよく見られる技のタイプばかりなので、しっかり対面を考えて回していかないとすぐ不利な局面にされてしまいます。(主にカミツルギガブリアス) ただ、逆に捉えれば、ウツロイドを置いておけばこれらのポケモンが出てきてくれるので、そこを読んでこちらも動けば有利な対面を作りそれらのポケモンを倒しに行けます。

ウツロイドは岩毒とかなり独特なタイプをしており、圧倒的に有利なポケモンと圧倒的に不利なポケモンがかなりはっきりとしているポケモンです。そのため、サイクル戦においてこのポケモンを生かしてどう立ち回っていくかが鍵となっていくと思います。先の行動は考えやすいですが、甘えた行動をとってしまうとそこから一気に崩されかねないので有利な対面だからといって油断せず慎重に立ち回っていくことが大切です。

 

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カプ・レヒレ

性格:控えめ
実数値:175-*-135-155-150-114
努力値:236-*-0-204-0-68
特性:ミストメイカ
持ち物:拘り眼鏡
技構成:濁流 ムーンフォース 草結び 黒い霧
H:16-1

S:準速テッカグヤ+1

カミツルギの苦手な炎技を受ける&倒す枠。

このルールはカミツルギを生かせれば勝てるゲームなので、カミツルギの苦手なポケモンをいかに他のポケモンで見ていくかが大切です。そのためにはウツロイドだけでは足りず、もう一匹は炎タイプに強いポケモンが必要でした。まず受けられる必要があるので、炎半減できるタイプは炎、水、岩、ドラゴンの4つですが、炎タイプで炎タイプを倒しにいくのは難しく、岩タイプはすでにウツロイドがいて、ドラゴンはPTにほぼ一匹はいるカプ系が辛く、またカプ・レヒレの増加によりドラゴン技が使いにくいということで、水タイプのポケモンがいいと考えました。水技はかなり通りがよく炎タイプのポケモン以外にも結構刺さるためPTの制圧力が上がるので、そういった意味でも水タイプのポケモンは欲しいと思っていました。別記事を見てもらえればわかると思いますが、最初に水枠として考えていたポケモンギャラドスでした。しかし、ちょうど同じ頃にギャラドスが数を増やし対策されてきてしまっていたので、結局カミツルギを入れたときはカプ・テテフ+ウインディという形でごまかして使っていました。その後、やはり水枠が欲しいと考えオニシズクモを入れました。しかし、これもトリックルームに偏ってしまい上からの圧力に欠けてしまったのでイマイチあっていないと思いました。そこで目をつけたのがカプ・レヒレでした。理由は、その時カプ系が一匹も入っていなくフィールドを取れるポケモンが欲しかったのと、ウツロイド以外にもテテフライドに対応できるポケモンが欲しかったからでした。テテフライドの厄介な所はフワライドが上からカミツルギに鬼火を入れカプ・テテフを守ってくることでした。その鬼火を無効化できるカプ・レヒレを入れることによってテテフライドに対して初手からカミツルギを投げることができるようになり、ウツロイドを読んでテテフライド以外の先発をしてくる相手にも対応しやすくなりました。カプ・レヒレは素早さが高くはないが低すぎないスイッチトリルにあったS種族値をしているため、この構築には一番あっている水ポケモンだと思います。

技は、カプ・レヒレ自体は割と前から使っていてその時は熱湯やマジカルシャインも入れたりしていましたがほとんど撃つことはなかったので他の技の方がいいと思い、カミツルギ以外で倒すのが困難なトリトドンに打点が欲しいと感じたので草結びを入れました。黒い霧はいらないのでは?と思う方もいると思いますが、まず僕自身イーブイドーブルのような見れば誰でもわかるような戦法で対策すれば簡単に崩せるような構築に負けるのはもったいないと思っているので必須でした。(カプ・レヒレを使っている時は基本的に入れていました) 黒い霧はイーブイドーブルだけでなく太鼓暗示構築や鈍いカビゴンに対しても使えるので、正直熱湯やマジカルシャインよりも重要な場面で使える技だと思います。

持ち物はC極振りしても火力が足りないので眼鏡一択でした。瞑想型は1ターン瞑想をするターンを稼がなければいけないのに瞑想をした後も火力は眼鏡と変わらないため、瞑想型にするメリットがあまり感じられませんでした。強いていうなら守るが使えることくらいです。むしろ、このポケモンは受けだししたりフィールドを変えるために後投げしたいポケモンなので積み技との相性はあまり良くないと思います。

スイッチトリパでカプ・レヒレトリックルーム下でも普通に使うポケモンなのにSに努力値を振っているのは、トリックルームが終わっているであろう終盤においてカプ・レヒレでミラーした時に上をとって動きたかったからです。準速テッカグヤ抜きなのはそこまで振らなくても抜けそうなところがここだったからです。ここまで振っておけば大抵のカプ・レヒレの上を取ることができました。

 

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ポリゴン2

性格:穏やか
実数値:191-*-128-125-144-80
努力値:244-*-140-0-124-0
特性:ダウンロード
持ち物:進化の輝石
技構成:冷凍ビーム 10万ボルト トリックルーム 自己再生
H:16n-1

B:A252カミツルギのZ聖なる剣耐え

D:余り

安心と信頼のトリックルーム要員。

バンバドロを使う上でトリックルーム要員は必須だと思い、トリックルームを使えるポケモンの中で一番使いやすいと思っているポリゴン2がいいと思いました。トリックルーム要員としてはヤレユータンもいますがポリゴン2の方が耐久があり、火力もそれなりにあるためトリルアタッカーがやられても勝ち筋を十分掴めるので、他のポケモンにかかる負担が少なく済むからポリゴン2の方がスイッチトリルにはあっていると思います。

耐久は、ポリゴン2に対して飛んでくることがあるカミツルギのZ聖なる剣まで耐えるようにしておけば大体の物理技は耐えることができるので、Bはそこまで振りました。残りをすべてDに振っているのは、よくガブリアスを冷凍ビーム一発で落とせるところまでCを割いているポリゴン2を見かけますが、耐久を振っているガブリアスは耐えてくることがあり、そのようなガブリアスもよく見かけるので、Cに振らずに耐久に振っておいてガブリアスは2発で落としにいくという考えで立ち回ることで、落とせると思って行動したら耐えられてそこから崩されるという事故も減らせると考えているからです。また、耐久を振っていないガブリアスがいる盤面にポリゴン2を投げた時にダウンロードでCが上がることも少なくありません。そういった時にCに振った意味があまりなくなってしまってもったいないと感じることがよくありました。そのため、ポリゴン2はCに振る意味はあまりないと感じています。

技構成は、トリックルームは必須で、ガブリアスを倒すための冷凍ビーム、水やテッカグヤを倒すための10万ボルト、できるだけ生き延びるための自己再生。これ以外はないと思いました。Zがよく飛んでくるので守るが欲しいと思うこともありましたが、切れる技がなかったので入れられませんでした。バンバドロが水ポケモンに弱いため10万ボルトをトライアタックやめざ炎にするという択もありませんでした。

性格を穏やかにしているのは、カプ・コケコのエレキボールのダメージを減らすためです。本当は実数値67にするのが理想ですが、そこまでするのは面倒なので手っ取り早く条件を満たせる穏やかにしています。生意気でS31個体とかでもいいとは思います。

 

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バンバドロ 

性格:勇敢
実数値:207-194-120-*-106-36
努力値:252-252-0-*-4-0
特性:持久力
持ち物:格闘Z
技構成:10万馬力 インファイト ヘビーボンバー 守る
とりあえず火力が欲しかったのでHA(たまたまポリゴン2と合わせて出した時、 Bの合計<Dの合計となっている)

2枚目のZ枠。

タイトルにもある通り、この構築の軸となっているポケモンではありますが 、そこまで選出するというわけではありません。如何せんSが遅く、また単タイプなので耐性があまりなく受けだしに向いているわけではないためトリックルームを展開しないと動かしにくいので、トリックルームで制圧していったほうがよさそうなPTに対してだけ出していきます。トリックルームが使えそうでもそこまで刺さっていない構築に無理に持って行く必要はないと思います。

格闘Zを持たせているのは、構築経緯にも書きましたが、より多くのポケモンを見れるようにするためです。そもそもバンバドロというポケモンをあまり見ない上に持っている道具は突撃チョッキや拘り鉢巻、半分回復実が大半で格闘Zを持たせている人はほとんどいないため意表をついて倒したいポケモンを倒しに行きやすかったです。もし、ばれていたとしても格闘Zは割と受けづらく、その後の技も考えて受け出しするのが困難だと思われるのでバンバドロは格闘Zが一番強く汎用性が高いと思います。

技の最後の一枠にヘビーボンバーを入れているのは、候補としてはもう一つ岩雪崩がありましたが、これはあまり撃つ場面がなくむしろカプ・ブルルに対する打点がなくて辛いと感じたのでヘビーボンバーにしました。これによって10万馬力では倒しきれなかったカプ・テテフも落とせるようになったので、ヘビーボンバーのほうがよりトリックルーム下の制圧力が高くなって良かったと思います。バンバドロテッカグヤと同じくらい重いので交代されてもそれなりのダメージが入ります。

基本的にカビゴンに対して格闘Zを撃ちますが、鈍いを一回積まれたり威嚇を入れられたりすると落ちなくなってしまいます。僕は鈍いカビゴンはカプ・コケコのエレキボールを考えてS51にしたほうが強いと思っていますが、おそらく最遅で使っている人のほうが多いです。なのでトリックルーム下でカビゴンがいるからといって格闘Zを切ってしまうと耐えられて回復されその後の突破が困難になってしまいます。なのである程度体力を削ってから撃つかカプ・レヒレの黒い霧でステータスを戻してから使うようにしたほうがいいです。また、対カビゴンに関してはバンバドロよりもカミツルギのほうが有利になれるのでカミツルギを選出していったほうがいいかもしれません。

 

QRコード・Showdownテキスト】

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後で貼る

・Showdownテキスト

Tapu Koko @ Focus Sash
Ability: Electric Surge
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Thunderbolt
- Dazzling Gleam
- Hidden Power [Fire]
- Taunt

Kartana @ Grassium Z
Ability: Beast Boost
Level: 50
EVs: 164 Atk / 92 SpD / 252 Spe
Jolly Nature
- Leaf Blade
- Smart Strike
- Sacred Sword
- Protect

Nihilego @ Life Orb
Ability: Beast Boost
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Power Gem
- Sludge Bomb
- Thunderbolt
- Protect

Tapu Fini @ Choice Specs
Ability: Misty Surge
Level: 50
EVs: 236 HP / 204 SpA / 68 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Moonblast
- Muddy Water
- Grass Knot
- Haze

Porygon2 @ Eviolite
Ability: Download
Level: 50
EVs: 244 HP / 140 Def / 124 SpD
Calm Nature
IVs: 0 Atk
- Ice Beam
- Thunderbolt
- Trick Room
- Recover

Mudsdale @ Fightinium Z
Ability: Stamina
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 Atk / 4 SpD
Brave Nature
IVs: 0 Spe
- High Horsepower
- Close Combat
- Heavy Slam
- Protect

【選出や立ち回り】

対DJパf:id:cantonagurosu:20170620134041g:plainf:id:cantonagurosu:20170620134058g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133135g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133047g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133854g:plainf:id:cantonagurosu:20170620134118g:plain

先発:カプ・コケコ+ウツロイド

後発:カミツルギカプ・レヒレ(もしくはカプ・レヒレポリゴン2)

ウインディ+カミツルギのような並びで出されたらほぼ間違いなくウインディがチョッキなので、初手はカミツルギ守るでウインディ地均しをしてくると思います。なのでウインディを10万ボルトとパワージェムで倒しに行きましょう。

その後は、トゲデマルがいるならトゲデマル、いないならポリゴン2が出てくると思います。

トゲデマルならカミツルギにめざ炎とパワージェムを集中しましょう。ウツロイドの交代を読んで身代わりをされると厄介なので、もし普通に技が飛んできてウツロイドがやられてしまってもカプ・コケコが残っていればめざ炎で処理できるので問題ないです。もしカプ・コケコを集中で落としに来られても、相手のカミツルギこちらのカミツルギの聖なる剣で縛れるので問題ないです。

ポリゴン2が出てきたなら、ポリゴン2に挑発をしながらカミツルギにパワージェムを撃ちます。こちらもカミツルギに身代わりを残されるのを防ぐためです。ポリゴン2に挑発を撃つのは、カミツルギが引いてギガイアスを出してトリックルームを展開してくる流れが考えられるからです。

初手がカプ・レヒレ+カミツルギのような場合は、後ろがウインディは確定で、ポリゴン2を出してくる人とトゲデマルを出してくる人の2パターンがあり、正解択というのはないと思います。

後ろがポリゴン2の場合はカミツルギにめざ炎、カプ・レヒレにヘドロ爆弾でめざ炎があると読まれていたとしてもあまり問題はないのですが、トゲデマルの場合、ヘドロ爆弾が入らず風船を割ることができないため次のターンのウインディ猫騙し+地均しという行動を許してしまいます。そうなってしまうと、こちらのカプ・コケコに守るがないためSを下げられ、後から出てくるカミツルギにPTを崩壊されかねないので、そこまでケアして動くならカプ・レヒレ方向にパワージェムを撃つのがいいと思います。

ポリゴン2が出てきたなら次のターンカプ・コケコをカプ・レヒレポリゴン2に交代させたほうがいいです。トリックルームをしてくる可能性が高いです。

トゲデマルが出てきた場合もカプ・コケコをカプ・レヒレに交代し、ウツロイドは守りましょう。ニードルガード+地均しをしてくる可能性が高いからです。

こちらとしてはカミツルギウインディを倒してしまえばほぼ勝ちなので、その2匹をできるだけ早く倒しに行けるように立ち回りましょう。ただし、急いで倒しに行って交代で盤面を取られてしまうと負けてしまうので慎重に立ち回ることを忘れないようにしましょう。

 

対DJコケコf:id:cantonagurosu:20170620132949g:plainf:id:cantonagurosu:20170620134058g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133135g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133047g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133854g:plainf:id:cantonagurosu:20170620134118g:plain

基本的に選出は対DJパの時と変わりません。

先発はカミツルギ+何かが一番出されやすいと思いますが、カプ・コケコ+ウインディと出してくる人もいるので正直わかりません。一応だいたいの初手に対してカプ・コケコ+ウツロイドで対応できるようになっていまが、この構築はDJパとは違って人によって持ち物が変わってくるためある程度割り切って動かなければなりません。カプ・レヒレポリゴン2ギガイアスは大抵拘り眼鏡、進化の輝石、岩Zであるため分かりやすいですが(もし違くてもそれらの持ち物よりは厄介ではない)、カプ・コケコはZか珠か襷か眼鏡か、カミツルギはZかスカーフか、ウインディはチョッキか珠か鉢巻か半分回復か使われるまでは判断することはほぼ不可能です。

初手でカミツルギが出てきた場合はスカーフが怖いのでとりあえずウツロイドは守らせたほうがいいです。1ターン目からウツロイドを失ってしまうとウインディやカプ・コケコの対処がかなり面倒になるからです。ウインディ+カミツルギの神速+リーフブレード以外でコケコが倒されることはほぼないのでめざ炎をカミツルギに撃っていきます。通ればかなりアドとなり、通らなくてもカプ・コケコは襷で絶対に生き残るためそこまでディスアドになることはないと思います。ただ、ウインディ+カミツルギという初手の場合、ウインディがチョッキなら地均し+守るという可能性も全然ありえるのでそれを読んでウインディに集中したほうがいいかもしれません。地均しをされてしまうと次のターン、カプ・コケコがカミツルギを縛れなくなってしまい結果としてウツロイドを守れなくなってしまうからです。

ウインディ+カプ・コケコと出してきた場合は、手助け+電気Z以外でウツロイドがやられることはないのでそこは割り切って地均しが怖いウインディを集中で落としにいっていいと思います。おそらく相手はスカーフウツロイドを警戒するはずなのでカプ・コケコがカミツルギに引いてくると思います。手助け+電気Zはこちらのウツロイドがスカーフだった場合かなりのディスアドとなってしまうため初手からされることはそうそうないと思います。

この構築は人によってかなり変わってしまうため安定して勝ちに行くというのはかなり困難なことです。受けに回りすぎると負けてしまうので大胆な行動も大切になると思います。

 

対GACTキュウコンカビゴンf:id:cantonagurosu:20170620142545g:plainf:id:cantonagurosu:20170620134058g:plainf:id:cantonagurosu:20170620142604g:plainf:id:cantonagurosu:20170620132949g:plainf:id:cantonagurosu:20170620142618g:plainf:id:cantonagurosu:20170620142626g:plain

先発:カプ・コケコ+ポリゴン2

後発:カプ・レヒレ+バンバドロ

初手はキュウコン+何かでくると思います。初手キュウコンオーロラベールをされることがかなり厄介なのでそれを止めるためにキュウコンに挑発を入れます。ポリゴン2はてきとうに殴りましょう。初手から無理にトリックルームを展開する必要はありません。

相手が守ってきてカプ・コケコ側に隙ができる時や強引にでもトリックルーム展開を狙ったほうが勝てると思った時にカプ・コケコを下げてトリックルームをします。カプ・コケコがやられそうなターンにもトリックルームを展開したほうがいいですが、トリックルームを展開した際に場にカプ・コケコが残ってしまうと逆にやりづらくなってしまうためそこはしっかり見極めなければなりません。また、カビゴンが先に鈍いを積み始めたらトリックルームはしないほうがいいです。そうなった際、カビゴンは特殊でゴリ押すか黒い霧+格闘Zで落としに行きましょう。後者を決めるのは後ろしっかりと残さないといけないので難しいですが、カビゴンが積んでくる展開が予想できた際には前もってそれを決められるように立ち回っていきましょう。

バンバドロの格闘Zはカビゴンテッカグヤにしっかり当てていきましょう。そうしないとその2匹を倒せなくなってしまう可能性があります。2匹とも出てきた場合は先に倒せそうなほうにしっかり当てていきましょう。この2匹が出てきている場合相手側はあまり火力がでず展開が遅くなるのでしっかりと詰めていけば勝てます。

この手の構築は慎重に立ち回って詰めてくる構築なので守るをよく使ってくると思います。なので、そこを読んでいくことが大切になると思います。

 

対テテフライド(カビゴンなし)f:id:cantonagurosu:20170620145615g:plainf:id:cantonagurosu:20170620145629g:plain@4(f:id:cantonagurosu:20170620132949g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133047g:plainf:id:cantonagurosu:20170620142545g:plainf:id:cantonagurosu:20170620134058g:plain←だいたいこんなのが多いので今回はこの6体だと仮定して書いてます)

先発:カプ・コケコ+カミツルギ

後発:カプ・レヒレ+ポリゴン2

この手の構築はトリックルームが非常に重く、カプ・テテフに挑発があったとしてもこちらにウツロイドがいるためテテフライドという初手でくることはほとんどありません。だいたいポリゴン2をカプ・コケコの自然の怒り+ガブリアスの地面Zで落としにきます。なので、初手からカプ・コケコ+カミツルギを出してマジカルシャイン+草Zでガブリアスを確実に倒しに行きましょう。もし、最初あまりうまくいかなくてもガブリアスにZを使わせてしまえばポリゴン2+カプ・レヒレトリックルームを展開していけば勝てます。

 

対テテフライド(カビゴンあり)f:id:cantonagurosu:20170620145615g:plainf:id:cantonagurosu:20170620145629g:plainf:id:cantonagurosu:20170620142626g:plain@3(f:id:cantonagurosu:20170620132949g:plainf:id:cantonagurosu:20170620133047g:plainf:id:cantonagurosu:20170620134058g:plain←だいたいこんなのが多いので今回はこの6体だと仮定して書いてます)

先発:カミツルギ+ポリゴン2

後発:カプ・レヒレ+カプ・コケコ

初手がテテフライドの場合はポリゴン2カプ・レヒレに引きながらカミツルギを動かします。攻撃する方向は相手によって変えましょう。強い人は素直に挑発を打たず、守るか交代してくると思うのでフワライドを攻撃しましょう。正直初手はフワライドを攻撃しておくのが無難ではありあますが、初手でカプ・テテフを落とせればかなりアドになるので相手によって見極めていきましょう。あとはポリゴン2+カプ・レヒレで詰めていけば勝てると思います。

初手がカビゴン+何かの場合、初手からおそらく鈍いをしてくるのでカミツルギを大切に扱っていく必要があります。カミツルギを脅かしてくるカプ・コケコやウインディを他の3体で対処していきながらカミツルギを安全に動かせる盤面を作っていきます。カビゴンは基本的に守るがないのでこちらがカビゴンを攻撃できる盤面(横のポケモンが守るか交代しそうな盤面)になったら積極的にカビゴンを攻撃していきましょう。

 

対雨f:id:cantonagurosu:20170620152943g:plainf:id:cantonagurosu:20170620152953g:plain@4

先発:カプ・コケコ+ポリゴン2

後発:カプ・レヒレ+カミツルギorバンバドロ

初手でゴルダックがZを撃つか守るかの択に勝ちましょうw

正直こういうしかないです。ゴルダックのZ+ペリッパーの追い風、守る+熱湯(コケコの襷削り)、Z+潮水(ポリゴン2を落としに来る)の全てに対応できる初手の行動はありません。勝てばほぼ勝ち、負ければかなりきつくなります。一応ポリゴン2のフィールド下10万ボルトでゴルダックを倒せるので、ゴルダックにカプ・コケコが10万ボルトを撃ちながらポリゴン2トリックルームを展開しておくことで、ゴルダックに守られてもゴルダックを縛り続けることはできます。なので基本的にはこの動きをしていますが、相手の後ろによってはディスアドになってしまうかもしれないのでこれが安定行動とは言い難いです。

 

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先発:(ガブリアスがいれば)カプ・コケコ+ポリゴン2、(ガブリアスがいなければ)カプ・コケコ+ウツロイド

後発:カプ・レヒレ+相手に刺さってるポケモン

ガブリアスがいるとこちらの初手ウツロイドを読んでガブリアスを初手に出してきます。なので、ガブリアスに強いポリゴン2を初手におきましょう。もし、ドレディアコータスできてもポリゴン2は耐えるのでそこまで問題ではないです。ガブリアスがいなければウツロイドがかなり動きやすいはずなので初手から出して圧力をかけていきましょう。

Z枠であるカミツルギバンバドロは晴れにそこまで強くないので無理に出さなくてもいいと思います。

 

他にもいろいろと構築はありますが、そこまでメジャーではないのでここでは扱いません。なので、初手によく出す並びでそれがどのような相手に刺さるかを書いておきます。

 

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カプ・コケコ+カミツルギ

2匹ともSが高く上から圧力をかけて相手に受けの立ち回りを余儀なくさせます。そのため多少強気の行動がしやすくなりアドを取りやすくなります。カプ・コケコで重いガブリアスカミツルギが、カミツルギで重いテッカグヤをカプ・コケコが見れるため相性も割とよく、相手からしたら崩すのが容易ではありません。ただ、ウインディトリックルームが重くなるので、そこは後ろで対応しましょう。

 

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カプ・コケコ+ウツロイド

こちらの構築に初手で出て来やすいカミツルギウインディに対して強く出れる初手です。この初手もSが高く上から圧力をかけられます。構築で重いカミツルギを誘いながら倒しに行けるので、相手を誘導しながらアドをとりやすい初手でもあります。カミツルギを出さなくていいので、後ろにポリゴン2+バンバドロトリックルーム展開を狙っていく時にも出します。ガブリアスが重いのでガブリアスがいる場合はあまり出さないほうがいいです。また、トリックルームをされる可能性がカミツルギの時よりも高いので挑発や後ろで対応できるようにしていきましょう。

 

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カミツルギ+ウツロイド

火力と素早さと技範囲だけでごり押して行く初手。技範囲がかなり広く相手にかける圧力は半端ないです。ただ、その反面打たれ弱いのでしっかりと後ろで受けないとすぐ崩れてしまうので気をつけましょう。この2枚だけで相手を崩壊させられそうな時にだけ出しましょう。

 

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カプ・コケコ+ポリゴン2

主にトリックルーム展開を狙っていく時に出していきます。ただ、この並びはカプ・コケコのボルトチェンジ+ポリゴン2トリックルームという展開が有名なのでポリゴン2に挑発が飛んでくることが多く、初手からトリックルームを展開していくのは難しいです。なので最初は普通に攻撃しながら機をうかがってトリックルームへ繋いでいきましょう。ポリゴン2自体トリックルームをしなくても十分戦えるポケモンなので後ろにバンバドロを置いていないなら無理にトリックルーム展開に繋げなくても勝てます。

 

だいたいこんな初手を出すことが多くなると思います。初手に出すポケモンはSの高いカプ・コケコ、カミツルギウツロイドで後ろでトリックルームをして戦うかそのまま戦うかの展開をしていくのがいいと思います。

 

【雑感】

とりあえず環境に刺さっているポケモンを組み込みながら相性補完に問題ができるだけなくなるように組み合わせてできたのがこの構築でした。バンバドロウツロイドのようなポテンシャルは高いのにあまりスタン構築に入ってくることのないポケモンというのは、だいたい相性補完を考える上で組み込むのが難しくなるポケモンです。そういったポケモンはそのポケモンを軸にしないといけなくなり、取り巻きのポケモンが補助ポケモンとなりがちです。しかし、今回の構築ではこの2匹を活かせるようにしながらこの2匹以外でも十分戦える構築になったため、様々な構築に対応できるようになり、JCSのようなメジャーな構築からマイナーな構築が沢山いる大会でも勝つことができたと思います。

 

 

【最後に】

VGC2017は、16のGSなのに活躍できる伝説がグラードンカイオーガレックウザゼルネアスしかいないルールや15のGHALK一強の環境と比べると様々なポケモンに可能性があり、しっかりとメジャーな構築が何個かありながら他のポケモンでも勝ちあがれる面白いルールではあると思いました。ですが、その一方で初見殺しもしやすく、個人的にはBO3の方がやりやすいルールだと思いました。